何もかも、妥協しない暮らし

キラリと光る大きな目。見るからにみなぎっているエネルギー。故郷を離れ、高崎の地で、バリバリ仕事もしながら、家庭も大事にしながら、地域活動にも精を注ぐこの男。何なんだこの男は・・・何を目指しているんだ!?不動産王か!?それとも家庭的なパパなのか!?街づくりコンサルタントにでもなるのか!?仕事も家庭もプライベートも全力で充実させようとしているこの男に、その真相を迫ってみた。

 ※

平井 貴志 (ひらいたかし・26歳) 不動産業

いつ高崎に住むようになったのですか?image001

18歳の時です。鹿児島の高校でずっと野球をしていて、特待生で高崎市内にある大学に入学することになったのがきっかけで、そのまま住んじゃいました。

高崎に住むことに不安なことは何かありませんでしたか?

高校生のころだったので不安はまったく感じなかったですね。とにかくこの田舎を出られるんだということしか頭になかったです(笑)。田んぼだらけで信号すらない本当の田舎でしたからね。ただ高崎で暮らすアパート探しがちょっと心配でした。鹿児島からなので何度も行ったり来たりできるわけじゃないし、あちこちじっくり見て回る余裕はありませんからね。結局大学で野球部員用にアパートを割り当ててくれたので安心しました。「高崎」という地名はなんとなく知っていましたが、群馬県にあるとは知りませんでした。自分は鹿児島の田舎から東京に行くんだと思い込んでいました。高崎が群馬県だということを後で知りましたが、東京から新幹線でたった1時間です。鹿児島から見たらそれぐらいはなんでもないですね。

高崎での生活で挫折や失敗などはありますか?

挫折や失敗は特にないです。だけど、大学を卒業すると友達はそれぞれ就職で東京へ出たり地元に帰ったりでみんないなくなってしまったんです。それが寂しかったですね。僕には東京で就職するか、高崎でそのまま就職するかの選択肢がありましたが、迷わず高崎で就職先を探しました。とにかく高崎での暮らしが便利でしたから。永住することに決めています。

なぜ今の職を選んだのですか?

 始めから不動産業に就職したいとか、そういうわけではなかったんです。「何でもいい」というとおかしいけど、「考えたことのない業種」プラス「おもしろいかもしれない業種」の要素で探してみたんです。そうしたら今の会社に出会えて採用してもらえました。とにかく必死にいろいろなことを学んで、少しずつ仕事を任せてもらえるようになってきました。そんな中で、不動産は大きな買い物であり、購入する方の人生を大きく左右するのだから、とても生半可な気持ちではできない仕事なのだということを学びました。それほど大きな仕事でもあり、その大きな買い物のお手伝いができることにやり甲斐を感じています。

高崎での暮らしにおいて、どんなところが好きですか?

まず一番に思うのは、道路が広いことですね。走りやすくてすごく好きです。不動産業にいて東京やいくつかの都市の物件や情報も見聞きしますが、それと比べても高崎は土地を買う、家を建てる・借りるという条件の良さはもちろんですが、なんていうか、『高崎の程良い感』とでも言うのか、とにかく僕の生活スタイルに高崎はピッタリです。東京のように「超都会」じゃなく、僕の地元のように「ド田舎」でもなく。ちょうどその中間で両方がバランスよくまとまっているようなイメージです。日常の買い物は街中で済むし、休みの日には景色のいいところに出かけます。出かけることが手軽で便利なのが気に入っています。

嫌いなところってあります?

強いて言えば通勤時間帯の渋滞が嫌いですね…。渋滞なんてどこでだって起こるんですけどね。不動産屋の観点からフォローしちゃいますと、車が必要ないときは「ぐるりん」というコミュニティバスが便利です。200円で乗れますからね。上手く使えばタクシーよりもずっと手頃です。 またその「程良い感」というのは買い物と趣味にも当てはまります。日常以外の買い物がしたければ東京にもすぐ出られるし、ドライブがてらに佐野や軽井沢のアウトレットもすぐです。

渋滞以外は大体好きって事でいいですかね。買い物の話が出ましたが、プライベートはどんな過ごし方をしているんですか?

image007僕も妻もバイクが大好きで、早朝の榛名湖でツーリングするのはものすごく気持ちいいですね。榛名湖周辺の道路を僕たちで独占してるような感じですよ。家から榛名湖まで片道1時間なので「ちょっと行ってこようよ」と気楽に出かけられます。こういうところも高崎の街中と郊外との距離のバランスが良くて好きなところですね。妻と趣味が共通しているのでお陰様で家庭も円満です。それからやっぱりウィンタースポーツですね。鹿児島から出てきて初めて雪を見た感動が今も残っていて、学生の頃から水上のスキー場に足繫く通って、今もスノーボードを楽しんでいます。どうしてもスキーシーズンは渋滞するので、今は渋滞に巻き込まれずスイスイ行ける道を研究中です。更に東京で家を買う・建てるとして、高崎なら同じ予算で広い庭も付けられる場合があるのがまたいいですね。庭があれば友達を呼んでバーベキューだって気兼ねなく楽しめます。

やっぱり渋滞は嫌いなんですね。笑 最後に、高崎に住もうか迷っている方にセールストークでもしてもらっていいですかね?

とにかく僕は、高崎での暮らしは充実しているし、とても満足しています。暮らしが充実しているから仕事も頑張れるし、仕事が頑張れるからまた暮らしが充実します。とても良い循環です。あとは、これは不動産業にいるから知っていることでもあるんですが、災害が少ないこと、それに関連して地震保険が安いことが挙げられますね。これはなかなか高崎にとっては有利なセールスポイントだと思います。最近は東京にお住まいの方から高崎に住みたいので良い物件はないだろうかというお問合せもずいぶん多く頂いています。そういったお客様に物件の良さだけじゃなくて高崎の良さもお伝えしたいと思っています。

はい、バッチリです。ありがとうございました。

ワクワクしながらお話する姿から、本当に高崎が好きな人なんだなぁという事が伝わった。結局、不動産王を目指しているのか、家庭的なパパを目指しているのか、街づくりコンサルタントにでもなるのか、分からないままであったが、身の周りにある全ての出来事に全力で取り組むこの男には、そんな質問は愚問であるのだと途中で察した。東京での生活、また、ド田舎での生活は、何かを犠牲にしなければいけない風潮があるが、ここ高崎では、仕事も、家庭も、生活環境も、すべてを妥協せずに理想を追い求められる環境がある。そんな事を改めて感じさせてもらったインタビューであった。

About the author

高崎白衣観音・慈眼院副住職。和歌山県高野山で修行し、僧侶の資格を授かる。2014年、婿入りで高崎に移住。現在は、日々のお務め以外に、写経会、読経会、座禅教室なども企画する。「寺離れ」が現実化している昨今、信仰や宗教というものを、分り易く自然に日常に根付く文化として広めるべく、日々の活動に精を注いでいる。

Related

JOIN THE DISCUSSION